学生証をなくした場合、悪用される可能性が高いといえます。それは、個人情報が記載されているからです。たとえ顔写真付きであっても、張り替えて加工してしまえば、見分けがつきません。そして悪用には、様々なケースが考えられます。まず、学生であると偽って、交通機関などの学割に使われてしまうことがあります。また、学生証は身分証でもあるので、企業によってはカードローンの審査が通る場合もありますし、勝手に銀行口座を作られて詐欺などの犯罪に利用される恐れもあります。
そして、住所も記載されているため、女性の場合はストーカー被害の恐れもあります。他にも、面白半分でネット上に住所や氏名などをさらされてしまう可能性もあります。このようなことを避けるために、学生証をなくしたら、すぐ警察に紛失届を提出する必要があります。提出しておけば、トラブルにあったとしても盗難を証明することができます。そして同時に、学校にも連絡し、再発行の手続きをとらなければなりません。学生証の紛失には、迅速な対応が重要となります。
学生たるもの、学生証を常に持ち歩かなければならないことはすでにご存知だと思います。身分証明書にもなりますし、持っているだけで学割も利きますから、拒む理由もないでしょう。しかし万が一それを紛失してしまった場合、どうすれば良いでしょうか。割引が利かないことや、己の身分を証明出来ないことより、もっと重要な問題があります。第三者に個人情報を悪用される可能性があるということです。
例えば、学生証を提示しないと学園バスに乗れない学校もありますよね。学校内の一部の施設も、学生証を読み込まないと入れないことがあるかもしれません。それが良からぬ人間の手に渡ってしまうと、学生の情報を使って、学校に不法侵入することさえできてしまいます。その結果、同じ学校の仲間や先生方に、多大なるご迷惑をかけてしまう可能性もあるのです。もし不慮の事故で学生証を紛失した場合は、速やかに担当者に申し出て、再発行の手続きを行うようにしましょう。